今、たったひとつ願いが叶うとしたら、なにを願うだろうか?
そんなこと決まっている。
私は迷うことなく「経済的な自由がほしい」と答えるだろう。
つまりお金・マネーだ。
綺麗事なんて言うつもりはサラサラない。
100%嘘偽りのない本音。金がほしい。
金を手に入れて、経済的な自由を手にいれたい。
ただ、それだけだ。
その考えに至るようになってから、私は苦労の連続だった。
何度も失敗し、何度も泥水をすすり、何度も恥をかき、何度も心折れてきた。
おそらく私くらい諦めの悪い男でなければ、とっくにやめているだろう。
ではなぜ、私がここまで諦めずに行動し続けられたのか。
そして『稼ぎ方』にこだわってきたのか。
これからビジネスをスタートさせる方にとって極めて重要な話をしていくので、集中して読み進めていただきたい。
- 現役のWebライター
- Webメディアの責任者として某ホワイト企業に勤務
メディアのディレクションとSEOライティングを経験 - 情報ビジネスの分野でセールスライティングを経験
ランディングページ、ステップメールの原稿執筆を担当
一回のプロモーションで3,000万~6,000万円の売上実績
自由が手に入る稼ぎ方はないのか?
私が【自由】に強い憧れを抱いたのは、大学生の頃だった。
当時、友だち飲み会や合コンを繰り返し、チャラチャラした大学生活を送っていた私は、”とある本”に出会って脳みそに雷が落ちたかのような衝撃を受けた。
その本とは、日本でもトップクラスのビジネス作家 本田健さんが執筆した『ユダヤ人大富豪の教え』である。
本の内容をかいつまんでお伝えすると
「自分でビジネスをやることが経済的自由になる近道」
「好きなことをトコトンやることが成功の秘訣」
ということが書かれていた。
「そんな選択肢があったのか…」
適当に安定した就職先を探して、そこそこの給料をもらって、そこそこ安定した人生を歩めたらいいと思っていた当時の私にとっては、今までの価値観が根底からひっくり返るような衝撃があった。
いつしか私は「ビジネスで成果を出して自由になりたい」という考えにとらわれるようになった。
『自由』を求めた代償
経済的な自由を求めた私が、最初にチャレンジしたこと。
それが『情報ビジネス』である。
私は、情報ビジネスを知った時、驚きのあまり白目をむいて失神しそうになるくらいの衝撃を受けた。
情報ビジネスは、文字通り情報(ノウハウなど)を売って収益を得るビジネスである。
そもそも「情報って売れるのか!」と衝撃を受けたし、自分が知らない多くのメリットがあることにも衝撃を受けた。
情報は原価が掛からず、非常に高い利益率をキープできる。
過剰在庫のリスクもなく、配送などの手間もない。
極めて利益を出しやすいビジネスモデルである。
さらに、情報ビジネスには私の心を撃ち抜いたある特徴があった。
それが情報ビジネスが自動化しやすい点だ。
ブログやメールマガジン・LINEなどのツールを駆使することで、自動的に収益が発生する仕組みを作ることができるのである。
形のある商品をWeb上で販売すると、配送の手間などがかかる。
購入後のサポートが必要なサービスであれば、継続的に時間と労力を割かなければいけない。
しかし、情報ビジネスでは、そのような手間がかからない。
情報ビジネスで有名な企業といえば『ベネッセ』や『ユーキャン』だろう。
ベネッセは子供用教材から社会人向けの語学教材まで、幅広い年齢層をカバーできる教材を販売している。
ユーキャンは資格取得用の教材を販売していることで有名だ。
どちらも教材を販売しているわけだが、教材とは、つまり『情報』だ。
ベネッセもユーキャンも情報を販売して巨大企業を作り上げているわけである。
近年でいうと、メンタリストDaiGo氏・堀江貴文氏なども情報を売ることで、莫大な利益を出している。
メンタリストDaiGo氏は、月額550円の動画配信サービスに14万人以上が登録している。
ニコニコ動画のプラットフォームを使用する際は、事務手数料などが引かれてて手元に残るのは83%。
それでも、月間6,000万円以上の利益が生まれていることになる。
最近では「知識のNetflix」をコンセプトにした『Dラボ』というサービスを立ち上げて、莫大な利益を出している。
リリースした初月は、どうやら9億円以上の売上が発生していたようだ。
ここまでくると、もはやレベルが違う。レベチである。
ホリエモンやメンタリストDaiGoのようなレベルではないとしても、情報ビジネスで月数百万円を稼ぐような人は意外と多い。
顔出しせずに発信している人も多いので、意外と知られていないが、私の周りでもチラホラいる。
しかし、そんな成果を出している人達を横目に、私は数多くの失敗を繰り返してしまった。
今振り返って思うのが『思考停止』と『他力本願』が大きく足を引っ張っていたように思う。
過去の私は、なにも考えずにのほほんと生きてきた。
なにかを深く思考するという習慣がなかったため、人の話をすぐに鵜呑みにしてしまっていた。
人の話を素直に聞き、実践するのは大切なことだと思う。
しかし、思考停止になってしまってはいけない。
思考が停止していると、失敗した時に原因も分からないし、改善策も考えられない。
当時の私は、素直と思考停止を履き違えており、自分自身で深く考えていなかった。
そんな状況では成果が出せるはずがない。
さらに、思考停止にプラスして他力本願でもあった。
他力本願であるがゆえに、誰かが考えたノウハウや成功法則に飛びついた。
結果、情報商材やスクールをたらい回しになっていった。
俗にいうノウハウジプシーである。
もちろん、積極的に学んでいく姿勢は大切だ。
知識はないよりもある方が圧倒的にアドバンテージがある。
しかし、自ら考える力がなければ、いくらノウハウやテクニックを学んでも自分のビジネスに落とし込んでいくことができない。
当時の私はインプット過多になってしまい、逆に肝心な行動ができなくなってしまった。
あれこれ試してみて、行き着いた結論が「ノウハウやテクニックだけでは成功できない」ということだった。
自動化を実現させようと試行錯誤してきたが、簡単なことではないということがよく理解できた。
自動的に収益が発生する仕組み作り
色々なスモールビジネスを見てきて、そして経験してきて、ひとつの結論に行き着いた。
最初から希望を打ち砕くことを言うが、自分ひとりだけで完全な自動化を実現するのは、ほぼ無理。
もちろん資産があったり、人を雇って業務を任せたりできれば話は変わる。
たとえ何かしらのツールを使ったとしても、完全なる自動化は極めて難しい。
なぜなら、最新の情報は常に入れ替わるし、マーケットの興味関心も日々移り変わっていくからである。
長期的な自動化を実現させるためには、定期的にコンテンツをメンテナンスしていかなければいけない。
つまり、情報をアップデートし続けていく必要があるということだ。
情報社会と言われている現代、しばらく記事を放置してしまうと、あっという間に古い情報がサイトに並ぶことになるだろう。
提供するサービスにサポートの必要などがなく、Webですべて完結できるようなビジネスモデルであれば最大9割くらいの自動化は実現できる。
しかし、覚えておいていただきたいのが、自動化の割合が高くなるほど難易度が高くなる傾向がある(もちろん絶対ではない)
なぜなら、
- 巨大プラットフォームで自動的かつ安定した集客
- 高い成約率をキープできるセールスの仕組み
これらを構築しなければいけないからだ。
完全に自動化するのであれば、人を雇って任せるか、外注ライターに任せるしかない。
ビジネスモデルによって大きく異なるが、自動化できるのは全体の3〜8割くらいなのである。
ただ、完全な自動化は無理だとしても、Webを活用すれば『半自動的な収益モデル』くらいなら作り出すことは可能だ。
時代の変化が早い以上、一度作ったコンテンツも完全に放置はできない。
定期的にメンテナンスをする必要があるし、新しい情報を発信していく必要もある。
なので、どうしてもある程度の労力は必要になってくる。
それでも、Web完結のビジネスモデルを作れたら、非常にコスパがいい。
色々と試してみて、結果Webに帰ってきた感じである。
ただ、学生の頃と違うのは、昔とは比較にならないくらいの知識と経験を積んできていることだ。
その経験からはっきり言えることは、闇雲に情報発信をしても意味がないということだ。
それに私はWebコピーライターだ。書いてナンボである。
私は、またイチから自動化にチャレンジしてみようと思った。
副業&個人でどうやって自動化すればいい?
ただ、ここでも問題が出てきた。
副業&個人で自動化を実現させるのは難易度が高いのである。
私は、日中はサラリーマンとして会社に勤めている。
そこで、とあるメディア運営の運営責任者をしている。
月間検索ボリューム30万以上のビッグキーワードを攻略するために、日々しのぎを削っている。
そんな立場にいるからこそ、個人の発信者が自動化していく難しさも知っていた。
世の中には、様々な『儲かる系のノウハウ』が転がっている。
それらは玉石混交。全く役に立たないものもあれば、意外なほど役立つものもある。
役立つノウハウを手に入れることができれば、ビジネスを効率的に進められるし、成功確率も高くなる。
自動的に収益が生まれる仕組みを作るためには、外してはいけない2つのポイントがある。
- 集客の自動化
- セールスの自動化
この2つを実現させなければいけない。
集客の自動化をするためには、Googleなどの巨大プラットフォームを活用し、定期的にユーザーがこちらのコンテンツにアクセスしてくれる仕組みを作らなければいけない。
セールスを自動化するためには、メルマガや公式LINEのように、お客様の手元に直接コンテンツが届けられる手段を活用する必要がある。
たしかに、質の高いコンテンツを積み上げてきたブログは、私が寝ていても収益を発生させてくれる。
収益ページでマネタイズしてくれるし、LINEへの登録者を増やしてくれる。
しかし、個人で情報発信を行うのであれば、戦略を誤るとアウトだ。
一向に結果が出せない状況に陥り、結果挫折してしまうだろう。
さらに、個人で戦っていくためには、ターゲティングとポジショニングも非常に重要になってくる。
Web戦略で外してはいけない点が、人によって求めている情報が異なるという点である。
例えば、私のようにWordPressで情報発信をしている経験がある人にとって
- WordPressをインストールする方法
- WordPressの投函方法
などの情報は価値が低い。
なぜなら、すでに知っているから。今さら復習する理由も少ない。
しかし、これからWordPressで情報発信をしていく初心者にとっては、重要度の高い情報と言えるだろう。
このように人によって必要とする情報が違うのである。
そのため「誰のために」「どんな情報を提供し」「どんな状況まで行動変容を促すか」を考えていかなければいけない。
なぜなら、これらは発信戦略において極めて重要な視点だからだ。
情報発信で成果を出している人は、目に見えないところで様々なことに気を使い、コンテンツを作り出しているのである。
やり方次第で副業&個人でも自動化できる
自動的に収益が生まれる仕組みを作るのは、正直難易度は高い。
そもそも簡単であれば、もっと多くの人が成功している。
実際は多くの人が挫折しているのだから、さすがに簡単とは言えないだろう。
特に副業で取り組む人は、限られた時間を上手に使わなければいけない。
さらに難易度が高くなると言えるだろう。
しかし、副業で絶対に成果を出すのは不可能なのかと言われると、答えは「NO」である。
たとえ限られた時間で取り組む副業だったとしても、やり方次第で成果を出すことはできる。
さらに、半自動的に収益が生まれる仕組みも作ることができる。
では、どうすれば副業で成果を出すことができるのだろうか?
ポイントになるのが『ビジネスモデル』である。
どんなビジネスモデルを作るべきか
どんなビジネスモデルを構築するかによって、成果の出しやすさに雲泥の差が生まれる。
さらに、自動化の割合もビジネスモデルによって変わってくる。
限られた時間で取り組む副業だからこそ、適当にビジネスに取り組んでいては成果は出せない。
しかし、このビジネスモデルの構築も、なかなかやっかいなものがあった。
端的に言うと、完璧なビジネスというものは存在しない。
どんなビジネスにもメリットとデメリットがある。
例えば、近年代表的なビジネスモデルのYouTuber。
YouTuberのメリットは、
- 初期費用・ランニングコストを抑えてスタートできる
- 人気動画を作れれば自動的に収益が発生する
- 成功すれば大金を稼げる
- 有名になれるかもしれない
メリットだけを見ると、とても魅力的なビジネスに思える。
逆にYouTuberのデメリットは、
- 広告単価が低いので再生回数が多い動画を作らないと稼げない
- 参入障壁が低いのでライバルも増えやすい
- YouTubeというプラットフォームに依存したビジネスになる
- 顔出しした場合、嫌がらせを受ける危険性がある
などが挙げられる。
分解して考えていくと、YouTuberも決して万能なビジネスモデルではないことが分かる。
大切なのは『マーケット』『ユーザーニーズ』『競合』『自分のスキル・特性』『リソース』を考慮した上で、いかに優位性の高い事業にしていくか。
ここを徹底的に詰めていくことである。
もう少し深堀りすると、これらを考える必要がある。
- マーケットは存在するか?
→市場がなければビジネスを成立させにくい - 自分の得意なことか?
→得意なことでなければ最大限の価値を提供できない - 自分の目的に到達できるか?
→目的に到達できないことをやっても仕方がない - 継続できるビジネスか?
→あたり前だけど継続できなければ成果は出ない - 副業でも成果が出せるビジネスか?
→時間や資金など自分の持っているリソースを考慮すべき - 仕組み化できるビジネスか?
→成果が出てきた時に自分の労力を減らしていけるか
では、順番に解説していこう。
①マーケットは存在するか?
ビジネスの原理原則の話になってくるが、なにかしらの悩み・問題を解決する対価としてお金をいただく。
それがビジネスの本質だと思っている。
そのため、大前提として「悩んでいる・問題を抱えている」という人がいなければ、ビジネスに発展させるのは難しい。
例えば、世の中には健康の悩みを抱えている人が大勢いるから、サプリメントなどの健康食品が売れているわけである。
個人的な見解をお伝えするのであれば、すでに市場がある分野でビジネスをした方がいい。
特に個人は、新しいニーズを想像してビジネスを軌道に乗せるのは困難を極める。
Appleの創設者スティーブ・ジョブズ氏のように、今まで世の中になかったような新しいデバイスを生み出し、世界中に広めていくのは恐ろしいほど難易度が高い。
私のような凡人タイプの人であれば、そういう難しいことは、一部の天才に任せてしまった方がいいだろう。
②自分の得意なことか?
ビジネスはライバルがたくさんいる。ライバルと比べた時に選んでもらえるものを提供しなければ、稼ぎ続けることはできない。
重要なのは、ライバルと比べて価値がある(ように見える)ものを提供することだ。
お客様目線でこちらが提供する商品・サービスに価値があるように感じられなければ、いとも簡単にライバルにお客様を奪われてしまうだろう。
高い価値を提供するために重要なのは、自分の得意なことを活かすことだ。
得意なことであれば提供できる価値は高くなる。
競争力も飛躍的に上がるだろう。
逆に、自分の苦手なことなんてやっていては、提供できる価値は半減してしまう。
それではライバルに勝てるわけがない。
ビジネスにおいては、苦手なことをしているヒマなんてないのである。
③自分の目的に到達できるビジネスか?
あたり前のことなのだが、目的に到達できなければ、ビジネスなんてやる意味はない。
しかし、意外と見落とされがちなのがこの部分。
ここを腑に落とすためには「何のためにお金を稼ぎたいのか?」を自分なりに納得のいくまで考える必要がある。
純粋に豪遊したいとかでも悪くはない。行動できるモチベーションになるから。
しかし私のように「時間の自由がほしい」という動機の優先順位が高い場合、色々と話が変わってくる。
選択するビジネスモデルも、きちんと考えなければいけない。
選ぶビジネスモデルによっては、労働集約型から抜け出しにくくなってしまう。
④継続できるか?
個人的には、この「継続できるか?」と5つ目の「副業でも成果を出せるビジネスか?」は、とても大切なポイントだった。
私の長所でもあり短所でもあるのが『飽きっぽい』というところだ。
のめり込んだと思ったら、一定期間やり込むと他のことがやりたくなってしまうのだ。
どのビジネスにも言えるが、継続できなければ成果は出せない。
そのため私個人としては、この「継続できるか?」というのは絶対に外せないポイントであった。
よく副業で挫折するパターンとして「儲かると聞いたから始めた」というものがある。
その理由で成果を出す人も一定数いるのだが、多くの人は継続できずに挫折する。
理由はいくつか考えられる。
- そもそも儲かる仕組みではない
- 難易度が高すぎる
- 自分に合っていない
などが大きな要因だろう。
①の場合は、そもそも参入すべきではない。ほぼ確実に失敗する。
いくら労力を投下しても、それに見合ったリターンは得られない。
②の場合もおすすめできない。失敗確率が極めて高い。
特に割けるリソースが限られているビジネス初心者であれば、疲弊して終わることだろう。
問題は③の場合。
自分に合っているか合っていないかは、やってみないと分からない。
そのため「まずやってみる」というフットワークの軽さも大切になる。
しかし集中して取り組んだけど成果が出ないという場合は、やり方が間違っているか自分に合っていない可能性がある。
特に、やりながら「なんかこれ、違うな」という違和感を持つのであれば、経験上自分に合っていない可能性が極めて高い。
そんな気持ちでダラダラと続けても創意工夫は生まれないし、成果も出せないだろう。
なによりメンタル的に続けられない。さっさと撤退した方がいいだろう。
どんなビジネスでも継続しなくては成果は出せない。
この「継続できるか」という視点は極めて重要なのである。
⑤副業でも成果が出せるビジネスか?
副業だと使える時間に限りがある。
あたり前の話なのだが、意外と見落としている人は多い。
仮に7時起床、朝9時に出社、18時に退社という毎日をおくっていたとする。
家に帰ってご飯を食べたら、19時は回っているだろう。
本業のパフォーマンスを落とさないためには、7~8時間程度の睡眠も確保したい。
そうなると、逆算して12時前には寝なければいけない。
寝る準備なども考慮すると23時までには作業を終えたいところだ。
と考えると、19時過ぎから23時まで副業にあてたとして一日4時間程度。
本業を終えてクタクタになって帰ってきているから、実際には集中して取り組めるのは2時間がいいところだろう。
その限られた時間の積み重ねで成果を出せるビジネスモデルでなければいけない。
そのように考えていくと、ひとつの結論が導き出された。
「過度なリソースが必要なビジネスでは成果を出せない」
それが私の見解だ。
よくありがちなのが「面白い商品・サービスを思いついた」というパターン。
たしかにアイディア通りの商品・サービスがリリースできたら、うまくいく確率もあるのだろう。
しかし、副業でやる場合は、思いついたアイディアを実現させるためのリソースが足りていないことがほとんどだ。
99%の人はその壁にぶつかる。
その状況で、あれもこれもやろうとしては、話が一向に前に進まない。
そもそも商品やサービスを開発すること自体が大変だ。
売れる商品やサービスなんて簡単には作れない。
仮に作れたとしても継続的に事業を回すためには「リピート率が高い」「利益率が高い」などの要素も必要になってくる。
単価が高く、利益率が高い商品が売れたとしても、リピート率が低ければ長期的には厳しくなっていく。
逆にリピート率が高いとしても、利益率が低ければ利益が出る前に資金ショートしてしまうだろう。
つまり継続性があり、なおかつそれなりの利益率をキープできるビジネスモデルを作らなければいけない。
このように考えていくと、ビジネスは参入する時点で半分以上勝負は決まっているのだ。
勝ちにくい構造のビジネスに手を出しても、現実問題なかなか厳しいということである。
もちろん勝ちにくいビジネスでも勝つ人はいるのだが、難易度は跳ね上がる。
どうせやるなら、勝算の高い勝負をした方がいいだろう。
つまり長期的に売れる商品・サービスを考え、そして作るのはとてつもなく大変だということだ。
それこそ一朝一夕でパッとできるものではない。
莫大な余剰資金があり、人を雇ってやらせるなら話は別だが、余剰資金が少なく、かつ副業で取り組むなんて自殺行為である。
世の中を変えるようなサービスを生み出している会社を見渡してみて、「片手間でビジネスをしていたら成功して大企業になりました」という会社がいくつあるだろうか。
おそらくほとんどないと思う。
世の中で利用されているプロダクト・サービスのほとんどは、リスクを取って起業した創業者によって生み出されている。
創業者が、資金とマンパワーを総動員させてプロダクトと販促活動を行い、世に広めた結果なのである。
それに長期的にビジネスをしようと考えたら、
「商品開発 ⇒ 集客 ⇒ 販売 ⇒ アフターフォロー ⇒ リピート」
という流れをグルグル回していく必要がある。
言葉にすると簡潔だが、これら全てを行おうとすると、膨大な業務が発生する。
だから大企業も、営業・経理・広報・人事・カスタマーサポートなど部署が分かれているわけである。
はたしてひとりで、これらすべてができるだろうか?
さらに割けるリソースが少ない副業という条件下で、あれもこれもやっていて、事業を軌道に乗せることはできるだろうか?
副業&片手間でやるのは、困難を極めるだろう。
副業でビジネスに取り組む場合、どんなビジネスモデルに取り組むのか。
それが極めて重要だということを押さえていただきたい。
⑥仕組み化できるビジネスか?
世の中には「成果が出るほど忙しくなるビジネス」と「成果を出せると時間が作れるビジネス」がある。
成果が出るほど忙しくなるビジネスは、完全なる労働集約型のビジネス。
その代表例が、私がやっていたような代行業だ。
「小川さんにWebライティングをお願いしたい」と依頼を受け、依頼されたライティング業務を行い、納品する。
このビジネスは、仕事が来れば来るほど忙しくなる。
稼ごうと思えば思うほど時間が無くなっていくわけだ。
代行業でそれなりに稼ぐ人はいるが、圧倒的に時間がない。
これは自分の目的からズレているので、やりたくないビジネス筆頭である。
一応私も、自社サービスとしてWebライティングの代行業をやることはできる。
だけど、もうクライアントワークはやりたくないと思っているので選択肢から除外した。
労働集約型のビジネスから脱却したいと考えている私にとっては、選択する理由は薄かった。
成果を出しても時間が作れるビジネスは、仕組みで稼げるビジネスだ。
例えば、ブログやホームページなんかが分かりやすい例だろう。
Googleの検索エンジンで上位表示されると、継続的にお客様がホームページに訪れてくれる。
ホームページに訪れてくれた人の一定数が、お問い合わせをくれたり商品を購入してくれる。
これはGoogleが作ってくれたシステムが、勝手にお客様を連れてきてくれるわけだ。
そうなると、自分は寝ていても、インターネット上で勝手に成果が生まれてくれるわけだ。
長期的にビジネスをやっていくなら、成果を出した時に「労力を減らしていけるか」も重要なポイントなのである。
先ほど例に出したWebライティングの代行業も、自分で原稿を書かずにディレクションする立場になれば、労働集約型から多少は脱することができる。
説明では話がややこしくなるのでいったん割愛した。しかしディレクションの手間や責任は伴うので、そのあたりも考えなくてはいけない。
と、まぁ、ビジネスを立ち上げる際には、押さえなければいけない要点がいくつかあるわけである。
ビジネスセンスがある人ならいいかもしれないが、私のような凡人がこのような要点を知らずに始めると、確実に遠回りする。
失敗を繰り返して苦労することになるだろう。
スタート時は絶対にリソースの一点集中
6つのポイントを考慮した結果、ある意思決定をした。
「軌道に乗るまでは、すべてのリソースをひとつの事業に投下し続ける」
つまり一点突破するという意思決定である。
あれもこれもやっていては、すべてが中途半端になってしまい、成果を出していくことができない。
副業で取り組むのであれば、割ける時間が短いからなおさらだ。
リソースをムダにしていて、成果が出せるはずがない。
特に私の場合、「あれもやらなきゃ」「これも終わっていない」とバタバタしてしまい、すべての作業が中途半端になりがちだ。
すると「自分はなにもできていない…」と自己肯定感も下がる。
自己肯定感が下がると行動も鈍ってしまう。
完全なる負のスパイラルに突入する。
なので私は「すべてのリソースを一点につぎ込む」ということを意識した。
リソースを集中させた方が結果も出しやすいし、目的も達成しやすい。
では、具体的にどうしていくべきか?
この答えを出すのに、様々な試行錯誤を繰り返していったのである。
Webライターとして稼ぐ方法
Webライターとして稼ぐといっても、実は色々な方法がある。
Webライティングで稼ぐ方法
- Webライティングの代行業で稼ぐ:小川撤退
- アフィリエイトで稼ぐ:本業で取り組んでいる
- 自社商品の販売で稼ぐ:現在取り組んでいる
- 広告収入(アドセンスなど)で稼ぐ:小川撤退
- 会社員として稼ぐ:現在取り組んでいる
このように、Webライターとして稼ぐ方法はひとつではない。
こうして見ると、私は大体の選択肢を通ってきているようである。
撤退してしまったものもいくつかあるが…
初心者の場合、5つも選択肢があると、逆にどうすればいいか迷ってしまう人もいるだろう。
大切なのは「どの稼ぎ方が自分の目的に沿っているか」「どの稼ぎ方が自分の適性に合っているか」という点である。
- Webライティングの代行業
∟メリット:即金性が高いので短期間で稼げる
∟デメリット:案件を取れば取るほど忙しくなる、クライアントとの折衝が意外とストレスになる - アフィリエイト
∟メリット:初期費用が少額なのでローリスク、Webライティング以外にも様々なスキルが磨かれる
∟デメリット:成果が出るまで時間がかかる(最低半年)、近年は個人で稼ぐハードルが上がっている - 自社商品の販売
∟メリット:高単価&高利益&高収入を実現可能
∟デメリット:商品作りが鬼のように大変、開発した商品が売れないこともザラにある - 広告収入(Googleアドセンス)
∟メリット:低リスクで誰でも始められる
∟デメリット:広告単価が低いので稼ぎにくい - 会社員
∟メリット:毎月安定した収入が約束されている
∟デメリット:決まった時間会社に拘束される
どれが向いているかは、正直やってみないと分からないところではある。
おすすめなのは、興味のあることを片っ端からやってみることだ。
行動量を増やし、高速でPDCAを回していけば、自分に合うビジネスモデルが見つかるまでの時間が短くなる。
繰り返しになるが、目的に沿っていない稼ぎ方だと目指しているゴールにたどり着けない。
そして、自分の適性に合っていないことは継続できない。
継続ができなければ、成果は出せないのである。
根性論に聞こえるかもしれないが、行動量が多いの方が勝つ確率が上がる。
今までの経験から、これは間違いのない真実だと確信している。
消費者で終わるか生産者になるか
多くの人は意識していないが、世の中には『消費者』と『生産者』の2タイプの人がいる。
誰しも『消費者』の一面は持っているわけだが、中には『生産者』として活動する人達もいる。
両者の違いをきちんと理解することは、ビジネスにおいて極めて重要だ。
ビジネスというのは、誰かの問題や悩みを解消する対価として金銭的な報酬をいただく行為である。
表現を変えると、ビジネスを成立させるには「提供者(生産者)」になる必要がある。
問題や悩みを抱えている人がいないのに、なにかを提供しようと思ってもビジネスは成立しないのだ。
自分の「好き」をビジネスに落とし込む時に苦労するのが、自分の好きが「消費者として好き」なのか「生産者として好き」なのか。
この見極めができていないのにビジネスをスタートしてしまうことだ。
例えば、私は無類のマンガ好きであるが、基本的には消費者として好きなわけである。
マンガの絵を描いたり、色を塗ったりするのは全然好きではない。むしろ嫌いである。
消費者として好きなものを基準に、生産者側に回ろうとすると、高確率で嫌いなことや苦手なことが出てくる。
それらに遭遇した時「こんなはずでは…」と多くの人が諦めてしまう。
たしかに好きだと思っていたことに嫌いなものが出てきたら、途端につらくなってしまうものだ。
これが「好き」をビジネスに落とし込む際に苦労する2大巨頭のひとつだ。
ちなみに小川が考える「好きをビジネスにするのが難しい2大原因」はこちら。
- 「消費者としての好き=生産者として好き」とは限らない
- 自分の好きと市場が求めているものが一致しているとは限らない
これら2つをの壁をクリアしていないと、好きなことで稼いでいくのは難しい。
中にはお金儲け自体が楽しいという人もいるので、そういう人には当てはまらないとは思うが。
しかし小川の場合、やりたくないことは、本当にとことんやりたくない。
ガマンして続けるなんて無理なのだ。
さらに
- 気に入った商品、サービスしか紹介したくない
→選択肢が一気に狭くなる - 発信していたテーマがすぐにブレる
→入口(集客)から出口(販売)までの一貫性を保ちにくいので成約率が下がる
というやっかいな特性まで持ち合わせている。
ビジネスモデルを組み立てることはそんなに難しくないのだが、一貫性のあるビジネス設計をしても、途中で絶対に飽きる。そしてブレる。
がんばって身につけたスキルで代行業をやろうとしても、クライアントワークを続けられない。
過去、騙された経験もあるので、なかなか他社の商品やサービスを信用して紹介できない。
かなり八方塞がりな状況だったと思う。
いっそ「儲けてやる」というところに振り切っていた方が、どれだけ楽だったか…
個人的な主観の話にはなるが、長期的に安定して稼いでいる人を見ていると、マネタイズ(収益化)を優先して活動している。
変なこだわりがある人は、当たれば大きいが、なかなか成果が出ない。
自分の好きなことやこだわりが、誰かの悩みや問題を解決するならいいが、そうでないならそのこだわりは邪魔でしかない(あくまでビジネス視点では)
プラスして、自分自身の置かれている状況なども考慮した上でビジネスモデルを設計しなければいけない。
ビジネスの立ち上げ時には、考えるポイントは多岐に及ぶ。
もちろん、やらなければ分からないことも多いので、やりながら修正していくくらいがちょうどいいだろう。
社会不適合者なWebライターに残された選択肢
ここまで厄介な気質を持っているものだから、自ずと選べる選択肢が限られてくる。
大前提としてお伝えするなら、あくまで私のようなタイプだった場合の話だ。
私の場合は、労働集約型ではなく仕組み化できるビジネスが望ましかった。
さらに言うと、毎日夢中になって取り組めることであればベストである。
ビジネスを立ち上げる時は、どうしたって相当な時間と労力が必要になる。
それなのに嫌いなことを努力で続けるのは地獄だ。
目的や得たいものの優先順位を決めて、求めていない厄介事が起こりうる選択肢は、極力排除していきたかった。
何人かの外注チームと連携するならまだしも、人を雇って組織化するなんて、絶対に面倒になるに決まっている。
自分の性格では心が折れてしまうだろう。
そのため、ある程度のラインまでは、自分ひとりの力で稼げるビジネスモデルを構築したかったのである。
自分の特性やリソースを考慮すると、どのような着地(マネタイズ)にするか必然的に選択肢が絞られてきた。
- アフィリエイト(代理店業含む)
- コンサルティング業(アドバイス業全般)
- サイト制作のディレクション
- ファンビジネス・コミュニティビジネス
- 情報ビジネス
これら以外の選択肢は、おそらく難しいだろうと考えた。
Webライティングの代行業は肌に合わなかったから、自分が依頼を請けて直接原稿を書くのは向いていないと判断した。
これらのマネタイズ手段から、自分に合ったビジネス設計をしていく必要があるという結論に至った。
アフィリエイトという選択肢
アフィリエイトとは、インターネット上の代理店業・紹介業である。
世の中には「代理店」という制度があり、自分で商品がなくても他社の商品を販売することで手数料をもらえる仕組みがある。
分かりやすい例でいくと、不動産の仲介業をイメージしていただくと分かりやすいかもしれない。
基本的に不動産の仲介業者は、その会社自体が物件を持っているわけではない。
物件のオーナーに依頼され、入居者希望者を紹介しているのである。
入居が決まれば、仲介業者は不動産オーナーや入居者から成果報酬を受け取るという仕組みだ。
不動産仲介はリアルでの紹介業だが、これのWebバージョンだと思ってもらえばいい。
例えば、提携している化粧品メーカーがあるとして、そのメーカーの化粧品をブログやSNSなどで紹介する。
すると、成果報酬で報酬が発生するのである。しかし、ここでもひとつ大きな問題があった。
私は、アフィリエイトを本業でやっている。
俗に言うメディア運営やSEOライティングなどをゴリゴリ行っている。
「えっ、だったらいいじゃん!アフィリエイトをやれば!」と多くの人は思うのだろうが、私はそういう気持ちにならなかった。
私が『飽き性』ということも理由のひとつではある。
本業で毎日朝から晩までアフィリエイトサイトを作っているのに、家で会社と同じことはやりたくなかった。
しかし最大の理由は別なところにある。
これからの時代、個人でアフィリエイトをやっていくのはシンドイと思ったからだ。
本業でがっちりアフィリエイトをやっているからこそ、現状のアフィリエイトの難しさも理解している。
今は企業がプロのライターを雇って、寄ってたかって良質なメディアを作っている時代だ。
特にアフィリエイトで稼げると言われている分野では、Googleの検索エンジンで上位を取るために企業同士が日々熾烈な争いをしている。
多少Webライティングができるとしても、個人で戦っていくのは分が悪すぎる。
副業でやるならなおさらだ。
しかし、本業で培ったスキルを活かした方が効率がいいのも事実。
あれこれ試行錯誤をして、今のビジネスモデルに落ち着いている。
コンサルティング業という選択肢
コンサルティングとは、ざっくり言うと人様にアドバイスをしてお金をいただく仕事である。
世の中には実に様々なコンサルタントがいる。
『経営コンサルタント』『集客コンサルタント』『SEOコンサルタント』『恋愛コンサルタント』『不動産コンサルタント』など。様々な分野に様々なコンサルタントがいる。
カウンセラーや家庭教師なども、本質的にはコンサルタントと変わらないだろう。
コンサルタントとして活動するためには、その分野に関しての専門知識・スキルが必要になる。
知識もスキルもない人に、人はアドバイスを求めないからだ。
ただ私の場合は、Webライティングやメディア運営のキャリアと実績があったので、その分野のコンサルタントとして活動することはできるだろう。
しかも「先生」という立場でビジネスができるので、承認欲求や自尊心も満たされそうだ。
個人的には悪い選択肢ではないと思った。
というより、副業で自社サービスを作るのであれば、コンサルティング系のサービスを作るのがベストな選択肢ではないだろうか。
自分ひとりで出来るし、初期費用やランニングコストもほぼ掛からない。人を雇う必要もなければオフィスもいらない。
利益率が高く、実績を積み上げていければ単価も上げていける。
『ひとり社長』で利益を出していくのであれば、まさに最有力候補のビジネスモデルと言える。
しかし、コンサルタントにもデメリットがある。
それは労働集約型から抜け出しにくいという点だ。
シンプルに仕事を取れば取るほど忙しくなる。
さらにコンサルタントの場合「あなたにお願いしたい」と依頼されるビジネス筆頭なので、代行業よりも自動化しにくい。
組織化して、会社やチームのブランディングを作ればいけるのだろうが、あいにく組織化する選択肢はない。
単価を上げてそれなりの利益を生むことはできるのだろうが、副業でやるには難しい問題が2つあった。
1つ目は、法人や団体を作らなければ企業など高額なフィーで依頼してくれるところから仕事が取りにくいこと。
2つ目は、本業で日中は拘束されているので、企業相手の依頼が取りにくいこと。
私が置かれている環境的に、このような課題があった。
より収益を上げていくことを考えるなら、企業相手のコンサルティングができた方がいい。
今の環境ではその選択肢が取りにくいので、コンサルタント業は保留にすることにした。
サイト制作のディレクションとい選択肢
自分は制作業務に入らず、案件獲得とディレクションに集中する。
これも悪くない選択肢だと思う。
外部の制作チームに仕事を振って、制作までのスケジュール管理をしていく。
これであれば副業でもできる。有力な選択肢のひとつとして考えることにした。
ただ、デメリットとして、クライアントが制作費の入金を拒否した場合や外注先の納品が遅れた場合などは、ディレクションをしている私が責任を負わなければいけない。
クライアントが制作費を入金してくれないとしても、外注先に制作費を支払わなければいけない。
外注先の納品が遅れてクライアントに迷惑をかけた場合は、違約金を支払わなければいけないこともある。
このようなリスクは、プロジェクトを仕切っているディレクターが負うことになる。
クライアントが制作費の入金を拒否するのは稀だが、外注先が納品日に間に合わないことは起こりうる。
そのような場合でも適切に対処できるように、準備をしておかなければいけないのである。
ファンビジネスという選択肢
ファンビジネスとは、なにかしらのコンテンツを作り続けてファンの人を増やしていき、ファンクラブやオンラインサロンのようなコミュニティに入会してもらって収益化する方法である。
月会費をいただくようなビジネスモデルにもできるので、継続的な収益モデルを作ることも可能だ。
流行りの言葉で言うと『サブスク』というやつである。
毎月チャリンチャリン収益が生まれるビジネスモデルを作れる。
そこだけ聞くと、陸上100m選手並のスピードで飛びつきそうになるくらい魅力的な話だ。
しかし、私もオンラインサロンをやったことがあるのだが、全然参加者が集まらずに撤退した経験がある。
この経験から「思った以上に難しいビジネス」という印象ができてしまった。
コミュニティ系のビジネスは、初速である程度の人数を集められないと、盛り上がらずに失速していく。
それが痛いほどよく分かった。
少なくとも、今の自分の影響力では難しいと判断した。
さらに私の場合、面白いと思ったアイディアはすぐに行動に作りたいと思ってしまう。
そのためユーザーのアフターフォローなどに意識が向きにくく、性格上とても苦手であった。
ほかにアフターフォローをしてくれるビジネスパートナーがいれば話は別だが、今の自分が手がけるべきビジネスモデルではないと感じた。
情報ビジネス
個人的に最も効率的、かつ有望な選択肢だと思ったのが情報ビジネスだ。
情報ビジネスは、冒頭でもお伝えした通り情報を売って収益を得るビジネスモデルのことである。
今までのキャリア・経験を考えた時に、「自分で教材を作って売るのが早いのでは」と考えた。
Webライター歴も長いし、要所である程度の結果も出してきている。
今持っている知識やノウハウをまとめれば、クオリティの高いWebライティングの教材が作れると思った。
さらに、労働集約型のビジネスではないから、自動化の仕組みも作れる。
本業で培った知識やスキルも活かせるし、参入した時に最も勝ち筋がありそうな選択肢だと感じた。
小川が選んだマネタイズ方法
結局私は、以下の3つでマネタイズしていくことを決意した。
- 教材販売
- スクール・コンサルティング
- サイト制作の代行業(ディレクションのみ)
私のメインのマネタイズ方法は教材販売である。
自分の目的に最も合致しているビジネスモデルが作れるし、購入者にも高い価値が提供できると思えた。
そこから、教材購入者の中で「さらに深く学びたい」「成果を出したい」という方向けにコンサルティングサービスを提供することにした。
正直、教材を購入してもらっただけでは、なかなか成果を出してもらえない。
それは教材の中身が問題というより、購入者が挫折してしまうからだ。
ダイエットやトレーニングを思い浮かべてもらうと分かりやすいと思う。
世の中には、ダイエットの方法やトレーニング方法は山ほど転がっている。
それこそ、GoogleやYouTube内で検索したら、お目当ての情報にたどり着けるだろう。
しかし、多くの人はダイエットに失敗する。
それはなぜか?
行動しないし、続けられないからだ。
人間は習慣の生き物なので、今までの習慣を変えて新しいことに取り組むのは、想像以上の負荷がかかる。
人間の意志の力とは、それほど強いものではない。途中で妥協してしまうし「もういいか」とすぐに諦めてしまう。
そのため、いくら正しいやり方・ノウハウを与えられたとしても、大多数の人は成果を出せない。
誰しも経験があるはずだ。
「昨日はあんなにやる気があったのに…」
というやつだ。
人間のやる気なんてものは、もって3日くらいだ。
私はそれを嫌というほど経験しているので、ハナから自分のやる気などには期待していない。
大切なのは、やる気とは関係なく行動できる環境を作ることだ。
パーソナルトレーニングやマンツーマンの家庭教師をイメージしてもらうと分かりやすいだろう。
マンツーマンで指導してもらう環境だと強制力が働く。
強制力が働く環境だと、人はやる。
最近はリモートワークが広まっているが「リモートワークだとついついサボってしまう」という方も多いはずだ。
それは会社という強制力が働く環境から、サボっても見つからなければ怒られないという強制力が弱い環境に移ってしまったからだ。
強制力が弱くても、やる人はやる。
このような人は、どのような環境であっても成果を出していけるだろう。
しかし、私のような怠け者は、とたんにパフォーマンスが下がる。
私のように、大多数の人は、強制力が働く環境がなければ成果を出せないのである。
「強制力を持たせて成果を出してもらう」
そのためにマンツーマン指導を行うコンサルティングを行おうと思った。
ただ、副業でやっているし、サポートできる人数も限られている。
なので、本当に少数の人に対してサービスを提供しようと思った。
そのため教材購入者限定でサービス提供を始めたのである。
利益を回収するところまで考える
私の悪いクセで「やりたいことをやってしまう」というものがある。
新しい記事のネタを思いついてしまうと、書かずにはいられない。
それがビジネスの戦略上、メリットがあるかないかというのは度外視してしまう。
自分で言うのもなんだが、私が「これは面白い」と思って書いた記事は、かなりの確率でバズる。
記事へのアクセスはガツンと伸びるのだが、それが効率良く収益に繋がっているかというと、そうでもなかったりする。
せっかく大量のアクセスを集めるのであれば、それを効率良くマネタイズする仕組みを作るべきだ。
書きたい記事を書いてバズるのは、たしかに気分がいい。
自分の書いた記事が認められて、承認欲求が満たされる。
しかし、利益を回収する仕組みまで考えていないと、途中で「やってられない感」が出てくる。
そうならないために、収益化まできちんと考えた上でビジネス設計をする必要がある。
最大限のパフォーマンスが出せる分野に参入する
ビジネスをするなら、最大限のパフォーマンスが出せる分野に参入する必要がある。
なぜなら、ビジネスではより大きな価値を提供できた方が優位性が出るからだ。
苦手なことをしていては、それだけで提供できる価値が少なくなってしまう。
ライバルがユーザーに対してより価値のあるものを提供しようと日夜試行錯誤しているのに、こちらが苦手なことをやって提供する価値を下げているヒマなんてないのである。
提供できる価値を最大化するために、得意なことにフォーカスすることが大切だ。
自分に合った稼ぎ方を見つける
ひと口にWebライターといっても、色々な稼ぎ方があることがご理解いただけたと思う。
Webライターに限った話ではないが、稼ぎ方にはこだわった方がいいだろう。
今回の話をまとめると、以下の3点だ。
- やり方次第で自動的に収益が生まれる仕組みは作れる
- 選択するビジネスモデルによって結果に雲泥の差が生まれる
- 自分の目的・気質に合った稼ぎ方を見つけることが極めて重要
世の中、色々な成功法則やノウハウが出回っているが、結局、自分に合った稼ぎ方を選ぶことが重要なのだと感じる。
自分に合った稼ぎ方に行き着くまでには、行動量も必要になってくる。
今回の記事を参考に、ぜひ自身に合った稼ぎ方・ビジネスモデルに行き着いていただきたいと心から願っている。
Webライター小川こうじ