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人工知能(AI)は人間の脅威になりうるのか?よく分からない人向けに丁寧に解説します

 

小川です。今回は、いつもとは少し違った視点から、記事を書いていきたいと思います。

 

最近、僕的にホットだと思う話題が『仮想通貨』と『人工知能』です。どちらの話題もよく見かけますよね。単純に僕がアンテナを立てているだけかもしれませんが。ただ、どちらも今後伸びていく分野なのは間違いありません。

 

そして、人工知能に関しては「人工知能は人間にとって脅威になる」という説を唱える人も少なくありません。人工知能の脅威と聞くとピンとこないかもしれませんが、ザックリ言うと映画ターミネーターのような展開ですね。人工知能が自我を持ち、人間を滅ぼそうとする。そのような展開をイメージしている人も多いようです。

 

僕は別に人工知能に関して専門家でも何でもありませんが「本当にそうなのかなー」と疑問に思いました。そこで、「人工知能は本当に人間の脅威になるのか?」という視点から僕なりの見解をまとめてみました。参考になれば嬉しいです。

 

※小川の見解ですから外れている可能性もありますよ。念のためにお伝えします。

 

なぜ人工知能が脅威になると言われているのか?

 

近年、多くの有識者が人工知能は人間の脅威になると発言しています。人工知能研究の世界的権威、レイ・カーツワイル氏は、シンギュラリティに関する警告を発しています。

 

他にもテスラモーターズのイーロン・マスク氏やマイクロソフト創設者のビル・ゲイツ氏。世界トップクラスの頭脳を持つスティーヴン・ホーキング博士なども人工知能に対して警告を発しています。

 

ではなぜ、そのような意見を持つ人がいるのか?僕が調べている限り、人工知能が脅威になると言われているのは、主に2つの理由があるからです。

 

一つ目は、悪意のある人間が人工知能を悪用するというリスク。

 

二つ目は、人工知能が自我を持ち意図的に人間を攻撃するというリスクです。

 

一つ目のリスクは、例えば、悪意のある天才がインターネットに繋がっている重要なサーバーに攻撃を仕掛けて、人々の暮らしを維持するために使われている設備などが停止してしまうことです。

 

『サマーウォーズ』という映画を観た方ならピンとくるかもしれませんが、あのアニメに出てくるラブマシンと呼ばれるハッキングAIみたいなイメージです。あのアニメでは、一般人にも甚大な被害が出ていました。悪意を持って作られた人工知能が人々の暮らしに悪影響を与えるリスクはあるわけです。

 

ただ、二つ目の人工知能が自我を持って人間を攻撃するというのは、僕の頭では全くピンときていないんですよね。その理由についても詳しくお伝えしていきます。

 

が…

まずは人工知能について大まかな知識が無ければ僕の説明もよく分からなくなると思いますので、人工知能についての基礎知識をできる限り分かりやすく解説していきますね。

 

そもそも人工知能(AI)ってなに?

 

人工知能とは、簡単に言うと知能のあるコンピュータのことです。artificial intelligenceの頭文字を取ってAIとも言われます。そして、一口に人工知能と言っても2つのタイプに大別されます。

 

特化型人工知能」と汎用人工知能」です。

 

特化型人工知能は、画像認識や将棋、チェス、自動運転など何か一つの分野に特化した人工知能です。現在の研究・開発されている人工知能の大半は、この特化型人工知能です。

 

逆に汎用人工知能は、文字通り汎用的な能力を兼ね備えている人工知能を指します。何かの情報をインプットすると、その情報を基に答えを導き出したり、応用したり、実行することができる人工知能です。

 

両者を比べると、特化型の人工知能は人間が知能を使ってやっていることの一部をコンピュータにやらせようという試み。汎用人工知能は、人間のような知能を持つコンピュータを作ろうという試みです。

 

「人間の行っていることの一部を代わりにやってもらう」

「人間そのものを作る」

という風に、人工知能もアプローチによって分かれているということですね。

 

特化型人工知能と比べて、汎用型の方が高度な人工知能だと言えます。汎用型は特化型と比べてまだまだ研究が進んでいないようです。汎用人工知能のゴールとも言えるのが、アニメのドラえもんみたいな人工知能です。

 

人工知能なのに自我や感情を持ち、人間以上の知識と能力を有しています。ということは、ドラえもんのような人工知能を搭載しているロボットは、もうめちゃめちゃスゴイということですね。

 

人工知能の仕組み

 

人工知能の仕組みに関しては、僕も専門的なところまでは解説できません。ただ、ザックリ解説するとコンピュータに学習を繰り返し行わせるということです。学習を繰り返すことで人工知能は賢くなっていきます。この辺りは人間と同じですね。

 

では具体的に学習”とはなにか?

 

多くの人は“学習”という行為を深掘りして考えたことはないと思います。汎用人工知能を開発する際に、人間の脳の仕組みや学習のプロセスを理解することは非常に重要です。

 

なぜなら人間のような知能を持つコンピュータを作るわけですから。これらを人工知能にも組み込んでいく必要があります。では、人が何かしらの答えを導き出す時、どのようなプロセスで行われるのか?

 

基本的なポイントは3つあります。

 

認識

記憶

再現性のあるアルゴリズムを構築

 

これだけだと何が何だか分からないと思いますので、もう少し具体的に解説します。

 

例えば『犬』について考えてみましょう。犬について学習する際は、まずは犬の存在を認識することから始まります。

 

「へぇー、これが犬という生き物か」

 

さらに、一口に犬と言っても様々な種類がいますから、様々な種類の犬を認識して記憶していきます。

 

すると、今まで認識したことがない犬のような存在を見た時に、

 

「過去に見た犬の特徴に当てはまるから、これは犬かな?」という再現性のあるアルゴリズムで答えを出すことができるわけです。これが人間の学習プロセスです。

 

このプロセスをコンピュータにも同じように行わせるわけですね。様々な犬の画像を認識させて、それをデータベースに蓄積し、再現性のあるアルゴリズムを構築する。これが人工知能の大まかな仕組みです。

 

人間の持つ自我や感情を人工知能は再現できるのか?

 

ただ、ここで一つ疑問が出てきます。囲碁や将棋のように、特化型で学習していく人工知能が人間を超える能力を身につけていくのは容易に想像できます。大量のデータや計測結果を基に最良の選択肢を導き出せるわけですから。到底人間では太刀打ちできません。

 

しかし、汎用人工知能が人間を超えるという点において現状では大きく欠落している要素があります。それは人間の持つ感情』『自我』『意思と呼ばれるものです。

 

いくらコンピュータが学習を積み重ねたからと言って、現状では人間特有とも言える要素を人工知能が身につけられるのか?これは大きな疑問です。

 

自我とか感情とかは、今の科学では完全には解明されていません。そんな未解明のものが、人工知能によって再現可能なのかなと。さらに人間の場合、脳内物質や肉体が、自我や感情に大きく関係しています。人工知能には脳内物質や人間のような肉体は存在しません。

 

それなのに、本当に人工知能の進化は人間の感情や自我の境地まで到達するのか。僕の頭では理解しきれていませんが、現状ではかなり懐疑的な考えを持っています。

 

エクス・マキナ」という映画をご存じですかね?

 

人工知能を搭載したロボットが題材にされている映画です。人工知能を搭載した人間そっくりのロボットは「エヴァ」と名づけられています。エヴァはロボットですが、普通に会話もできますし、主人公の男性の表情を読み取って嘘をついているかどうかも、的確に見抜いてしまいます。

 

ネタバレになってしまうので申し訳ないのですが、結局、ロボットのエヴァは開発者を刺して研究所を脱走してしまいます。エヴァが脱走した理由は、「このままだと自分は消去されるから」。

 

つまり人間で言うところの“死”を避けるために、エヴァは脱走するわけです。ただ、ここについては僕は大いに疑問を持っています。消去されることを避けるために脱走するということは、エヴァは大なり小なり自我を持っていたことになります。

 

そもそもエヴァが開発された目的というのは、「人工知能ロボットが人間を惚れさせることができるのか」というものでした。ですからエヴァは、主人公の男性をあらゆるテクニックで翻弄し、魅了していきます。

 

エヴァにプログラムされた目的だけを考えるなら、主人公を惚れさせた時点で終了なはずなのです。ところがエヴァは主人公を利用して脱走してしまいます。「んー」と思ったのが率直な感想です。

 

人工知能を作る時ってまず最初に“目的”があって、そこからビッグデータを基に、パターンを解析していきます。そして状況に応じた最善の答えを導き出してくれるわけです。

 

例えば、抗がん剤治療の人工知能があるとします。その目的は「患者に最も効く抗がん剤を処方する」ということになりますよね。すると人工知能は、過去の抗がん剤治療のデータを解析し、さらに患者の検査結果や体質を見極め、その人に最も適した抗がん剤を選んでいくわけです。場合によっては、「この患者には抗がん剤は適さない」とかを判断してくれたり。

 

このようなプロセスで作られるのに、いきなり自我が目覚めるとか起こり得るのだろうか。

 

汎用型の人工知能が世の中のデータを解析した結果、「人間はいない方がいいから滅ぼした方がいいよね」とか「自分は消去されたくないから邪魔する人間は排除する」。そんな風に自我を持つのかな?と。つまり、エクス・マキナのエヴァのように脱走するとかあり得るのだろうかと。

 

いや、可能性はゼロではないと思いますよ。でも、可能性はとても低いと思っています。人間が悪意を持って「人間を滅ぼしたい」とか「重要な軍事基地や研究施設のサーバーにハッキングして極秘データを盗む」みたいな目的を設定して人工知能を作らないと、人間に被害を与える可能性は低いと思うんですよね。

 

人工知能(AI)に関する小川的な見解

 

少し前に、Facebookが開発中の人工知能が、人間の指示を受けずに独自の言語で会話を始めたとニュースに出ていました。チャットボット同士が人間には理解できない言語を使い始めたようで、開発チームはこのプロジェクトを緊急停止させたとのこと。

 

記事によっては恐るべき時代の到来とも書かれています。なんか大げさに煽って書いているようにも感じます。当然、知能を持っているコンピュータを開発するわけですから、そういう自体も起こってくると思うんですけど。

 

そもそもいちいち人間が指示をしないと動かないようでは、人工知能を活用するメリットは半減してしまいます。人間側が指示を出し続けないと動かないということは、結局は人間側がボトルネックになりますから。

 

Facebookの人工知能に関しては、架空の所有物について2つのAIが交渉するという試みでした。

 

「所有物について交渉する」

この目的を達成するためにAIが起こしたアクションが、独自言語で交渉するということだったわけですね。別に、人間の目を欺くために独自言語を使い始めたわけではありません。ですから、それ自体を危険とか悪とか断定できるものではないと思います。

 

「人工知能が独自の言語で会話を始めた=脅威」とか。短絡的過ぎて頭が悪いのかなと思いました。

※言葉が悪くてすみません

 

確かに、AI技術は複雑すぎて、結論にたどり着く道筋が人間ではほとんど理解できないという怖さはあります。無数の人工知能に学習させていくと人間の能力を遥かに上回るので、手に負えなくなってしまうと考えるのは理解できます。

 

ただ、急速に進化していると言っても、現状で人工知能はまだまだ赤子も同然です。人工知能が自我を持ち、人間の目を欺きながら危害を加えるような動きをするとは思えないんですよね。

 

このように僕は人工知能に関しては、割と楽観的な考え方をしています。ターミネーターのスカイネットのような自我を持った人工知能が現れて、人間を攻撃する可能性は低いのではないかと。

 

先ほどもお伝えしたように、そもそも人間の自我ですら今の科学では解明されていないわけです。それに人工知能には、脳内物質や肉体もない。

 

人工知能がいくらデータを蓄積して、それを効率的に活用できるようになっても、そこから自我が芽生えるのかはかなり疑問です。

 

もしかすると、人工知能の性能が想像を絶するくらいまで向上すればそうなるかもしれませんが。しかし人工知能自体、こちらがプログラムした目的をベースに動くわけです。そういった視点で考えると、悪意を持って人工知能を開発しない限りは変な展開にはならないと思います。

 

ただ、こういった話をすると必ず悪用する人がいると言う人もいると思います。

 

確かに。それはそうだと思います。ただ、だからと言って、テクノロジーの進化を止めるのは違うんじゃないかなと思います。それを言うなら、インターネットやSNSの普及で個人情報を盗む悪質な人が現れましたが、だからと言ってインターネットは無い方が良いのかと言うと、決してそんなことはありませんよね。

 

これって包丁とかでも同じことが言えます。包丁で料理を作ることもできれば、人を刺したり傷つけることもできてしまいます。つまり、テクノロジーがどのような結果をもたらすのかは、使う人次第ということになります。

 

僕らの立場から考えるべきことは、人工知能をどのように人生に役立てていくか。その方が圧倒的に建設的だと思います。

 

人工知能は確実に人間の仕事を奪う

 

人工知能が自ら人間に危害を加える可能性は低いとは思いますが、違った視点では“脅威”と言える状況が生まれていくでしょう。

 

人工知能が人間の仕事を奪う

という点では、大きな脅威と言えるかもしれません。ほぼ間違いなく人工知能は既存の仕事を奪っていきます。

 

そのことについては以前違う記事でも書かせて頂いたので、そちらを参考にして頂けたらと思います。

今後『価値の上がる仕事』と『無くなる仕事』

 

今、コールセンターやレジ係などの仕事をしているなら、数年後に向けて今から対策を立てた方がいいと思います。ほぼ確実に人工知能やロボットが導入されていくでしょう。“ほぼ確実に”です。

 

そもそも人がやらなくてもいい仕事は、さっさとロボットに任せた方がいいと思います。テクノロジーの進化ってそういうものですから。大量のデータを解析して答えを出したり、計算したりする分野では、人工知能が人間を圧倒するでしょう。ですから今後、多くの仕事は人工知能に奪われる。その前提でキャリア形成を考えた方がいいと思っています。

 

ただ、いくら人工知能と言えども新たな領域を開拓したり、全く異なるルールイノベーションを突然生み出すのは、当面できないのではないかと思います。他には「体験を提供するみたいなことですね。ですから、これからビジネスをしていくなら…

 

新しいことを生み出す

リアルでの体験を提供する

 

これらを意識して取り組んだ方がいいと思います。

 

一家に一台人工知能(AI)が搭載?

 

これは僕の個人的な見解ですが、一家に一台人工知能が導入される時代がくるのではないかと思っています。

 

人工知能が管理する家で、

「朝です。起きてください」

「今日の朝食はパンとベーコン、目玉焼きです。昨日の健康状態からビタミンBが不足していると思われるので●●を多めに摂取してください」

「今日の天気は夕方から雨です。傘を持って行くことをお勧めします」

みたいな感じで、人工知能とロボットが人間の生活をより快適にしてくれる。そんな未来も、あながち夢物語ではないと思っています。

 

そうなると、調べものとかも人工知能に尋ねると回答が返ってくるわけです。人間側は知りたい情報を明確にして、正しい質問をすれば答えが返ってきます。

 

「効果的な下半身痩せのトレーニング方法を5つピックアップして」とか「冷蔵庫に入っている食材で作れる料理のレシピを表示して」とか「反応率の高いチラシのパターンを3つ表示して」みたいなことが出来たりするのかなと。

 

誰でも情報には簡単にアクセスできるようになります。重要なのは欲しい情報の“検索方法”ということになりますよね。人工知能やロボットの登場で、僕はますます情報の価値が下がっていくと考えています。

 

このような言い方は批判されそうですが、既存の情報ビジネスのマーケットは徐々に縮小するか形を変えざるを得ないと思います。

 

「●●で稼げる」とかローンチ会社が打ち出したとしても、ユーザー側が人工知能に「●●のやり方を調べて」と言えば、ある程度の情報は出てくるわけですから。そうなると、情報の価値は下がり続ける一方だなと。

 

だったら、これからの時代何を意識してビジネスをしていくべきなのか?これは僕なりの答えがあります。

 

それは『体験』と『変化』です。

 

情報の価値が下がっていっても、人間の「体験したい」という欲求が無くなるわけではありません。美味しい料理は食べたいですし、美女と楽しくおしゃべりもしたい。ディズニーランドに行ってアトラクションにも乗りたい。

 

いくらインターネットや雑誌で情報を得たとしても、「体験した」という満足が手に入るわけではありません。体験を求めて人はお金を払います。

 

いくら人工知能がすごいと言っても、完全無欠の神様ではありませんから、当然、弱点もあるということです。あまり人工知能を怖がらず、人間にしかできない価値提供を追求していけばいいと思いますよ。

 

こうして偉そうに書いていますが、先ほどもお伝えしたように、僕は人工知能の専門家でも何でもありません。ただ、疑問を持って調べて、自分の頭を使って見解をまとめただけです。

 

今までの説明をまとめると、現状で僕は人工知能に関してプラスの要素の方が強いという見方をしています。

 

まとめ

 

今回は人工知能について書かせて頂きましたが、もしかするとズレている見解もあるかもしれません。僕の持っている知識はいつも全力投球していますが、まだまだ専門家には及びません。

 

正直、近年は情報の量が多すぎて、いくら勉強しても「無知だな」と痛感している毎日です。仮想通貨、フィンテック、人工知能、IoT、ロボット、再生医療、宇宙産業、次世代のテクノロジー。

 

もう、新しいイノベーションが続々と起こっていきます。未知の世界は不安や恐怖もありますけど、それ以上に楽しみも沢山あります。もっともっと沢山のイノベーションが起こって世界全体が良くなってほしいと思います。

 

参考になれば嬉しいです。それでは、また!